皆さん、こんにちは。
前回のブログでは、ADHDの特性についてお話いたしました。
今回は、ADHDの特性があると、どのような困り事が発生しやすく、それに対しての対処法などを考えていきたいと思います。
【ワーキングメモリーの弱さ】
問題となりやすいこと
・聞き漏らす、聞いた情報を整理できない
・一時的に置いたものを忘れてしまう
対策法
メモやボイスレコーダーなどの道具を使用し、記憶ではなく記録をする。忘れても繰り返し確認できるようにしましょう!
合理的配慮
・指示は少なめにしてもらい、すぐ実行できる環境を整えていただく
・ボイスレコーダーなどの道具の使用許可をいただく
などが考えられます。
【注意の苦手】
問題となりやすいこと
・相手の話を聞き続けられない、同じ作業をやり続けられない、周りの物事に気を取られてやるべきことが中途半端になる
・すでにやり始めたことがやめられない(遅刻や欠勤につながる)
・どこに注意を向ければいいのかわからず、周りより行動が遅れる
対策法
・メモやマニュアルを作成する際、ポイントを絞って注目すべきポイントが目立つようにする
・整理整頓やイヤーマフ、ノイズキャンセリングイヤホンを使用するなど、周りに気を取られるものや音がない環境を作る
・定期的にリフレッシュする
合理的配慮
・指示してもらう場合、ポイントを絞って報告していただくよう依頼する
・席の配置を、集中しやすい環境にしていただく
・イヤーマフやイヤホンなどのツールの使用許可をもらう
・定期的に短時間の休憩許可やリフレッシュするための対策実施の許可
などが考えられます
【抑制機能の低下】
問題になりやすいこと
・思いついた言わない方がいいこと・言ってはいけないことを不用意に口に出してしまう
・衝動買いやのめりこみ(ギャンブル等)が起こりやすい
・計画的に物事を進めるのが難しい
・気になるものに意識が行くことで別の事をしてしまう、先延ばしすることでブレーキを踏めずスケジュール通りに進められない
・自分の話に夢中になり、止められなくなる。気になることがあると相手の話に割り込む
対策法
自分で止められない場合は、他者にブレーキをかけてもらう
合理的配慮
・衝動性が出ている時は相手に指摘してもらう(できなかったことことを指摘するのではなく、衝動性が出ている時にサポートしてもらうことで、成功体験を積むことができ自分でも取り組みやすくする)
・衝動性に対する対策を一緒に考えてもらう
衝動性についての配慮は、企業側に求めることは難しいと考えられます。
自己対処法や支援機関を活用し、適切な支援を受け対策していくことがお勧めです!
これらの特性や苦手さは個人差がある為、すべてのADHDの方に当てはまることではありません。
上記は一例であり、個人で苦手や得意なことが異なるため
発達障害は他者からわかりずらく理解されにくい障害といえます。
だからこそ、自分自身はどのようなことに困っていて、どんな配慮が必要なのか。課題に対して自分はどんな対策をしていけばいいのか。どんなサポートがあれば働きやすいのか。これらを自分で理解し一緒に働く人に伝えられる努力が必要になります。
ですが、自分のずれや特性を自分だけで理解、整理し伝えることは非常に難しいです・・・
自己理解と言いながらも自分のことを本当の意味で理解するためには【他者の視点】や【フィードバッグ】が必要になってきます。
自己理解やコミュニケーション能力の向上をサポートさせていただけたらと思います。
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