【福島県郡山市】障害者雇用で長く働くために大切なこと【就労移行】【ネオワークス郡山】

 

皆さんこんにちは☺

生活支援員 國分です。久しぶりの更新となってしまいました…

みなさんいかがお過ごしですか?体調はいかがでしょうか。

最近雪がちらつきはじめ、だんだん本格的に冬になってきましたね…

今回は、働く障がいのある方の現状についてや長く働くためのポイントなどをお伝えできればなと思っています🌟

*働く障がいのある方は年々増加傾向

企業に就職する障がいのある方はこの10年で右肩上がりに増加しています。厚生労働省が2020年に発表した調査結果では、ハローワークを通じた障害者の就職件数は11年連続で増加していて、令和元年の就職件数は約10.3万件だったことが分かっています。この就職件数は10年前と比べて2倍以上に増加しており、中でも精神障害者は約5倍に増加しています。

このように障害者の雇用が拡大する背景には、まず障害者雇用促進法における法定雇用率の上昇が挙げられます。法定雇用率とは障がいのある方の雇用の割合が一定の率以上になるよう義務づけられている決まりで、その値は年々上昇傾向にあります。2024年には2.5%で、現在労働者数が40人以上の場合に1人以上の割合で障害者の雇用が求められています。ほかにも障害者雇用の認知の拡大や特例子会社の増加などが進んでおり、働きたい障がいのある方にとっては良い環境が整い始めていると言えます。

*職場定着率は課題あり

しかし、就職後の障がいのある方に目を向けると課題があります。それは職場定着率が決して高いと言えないためです。常用労働者全体(障害者を含む)の1年間の平均離職率は14~17%程度で推移しています。それと比較して身体障害者と知的障害者の離職率は約40%、精神障害者は約50%と離職率が目立つ現状があります。企業にとっても、そして働く障がいのある方にとっても継続して長く職場で働くことは大きな課題になってきます。

課題はありますが、働きたい障がいのある方にとっては前向きな状況が徐々にではありますが形成されているのが分かっています。それではこれから就職や転職を考える障がいのある方はまず何をするべきなのでしょうか。理想的な就職を実現させるためには、まず働く目的を明確にしましょう。目的がはっきりすれば目指すべき就職先も見えてきます。ここで働く目的の代表例を挙げてみます。

・収入を得るため

多くの人が真っ先に挙げる目的はやはり収入ではないでしょうか…安定した収入は心の安定にも繋がるし生活を豊かにしてくれます。中には障害年金を受給されている方もいるはずですが、より良い暮らしを実現させるためにはやはり働いて収入を得ることは欠かせません。ただし一般的に高収入の職種ほど、高度なスキルが必要でストレス負荷も高い傾向にあります。収入の高さばかりを重要視するのではなく、障がいとのバランスや自身の健康を優先することが大切です。生活に必要な最低限の収入のラインをまずは計算してみると収入に心が左右されづらくなります。

・豊かな人間関係の構築のため

働くことは社会と繋がることでもあります。会社に所属して働けば同僚や上司など、新たな人間関係が生まれます。こうした新たな人との繋がりを働く目的とされる方も多いです。障がいによりますが症状によっては人との交流が絶たれていた方も少なくありません。働いて人と繋がることで新たな刺激がもらえますし、人生に新たな発見や気付きも得られます。中には結婚などの転機に恵まれる場合もあります。働くことを通じて構築した人間関係は大きな財産となります。

・能力や人間性を高めるため

自分自身の更なる成長を働く目的と考えている方もいるのではないでしょうか。仕事を通じて得られる学びは多くあります。仕事に慣れるまで勉強ばかりでプレッシャーもありますが、そうした苦労を乗り越えた先には能力や人間性の成長があります。専門性の高い仕事であれば大きなスキルアップを望むことも可能です。責任が重い仕事であれば内面がより磨かれるでしょう。仕事を通じて自己研磨に励むことはなりたい自分になるための近道と言えます。

・社会貢献のため

働いて給料をもらうことは社会経済の一端を担っています。どのような職種であっても世の中のために貢献しているやりがいを感じられるはずです。そんな社会貢献を働く目的に考える方も珍しくありません。接客業でも製造業でも人々の笑顔を創出しています。自分の生産性をより良い社会の実現のために使えることはうれしいことですね。障がいを抱えているからこそ実現したい社会もあるはずです。そうした思い描く社会の実現にも働くことで少しずつ貢献できるのではないでしょうか。

*仕事を長続きさせる3つのポイント

離職率の高さが障害者雇用の大きな課題とお伝えしてきました。就職でのミスマッチを防ぎ、長期に健康を維持して働くためにはどうすればいいでしょうか…ここでは3つのポイントを紹介します。早く就職することを優先せずに長く元気に働き続けられるように就職活動をしていきましょう。

・自分の障がいについて具体的に伝える

自身の障がいについてより具体的に伝えられるように心がけましょう。障がいのつらい症状だけを強調して伝える方が多いですが、長く継続して働く上では対処法が重要になります。自分の症状への対応策としてどのような工夫をしているのかを明確に示しましょう。例えば、うつ病を患っている場合、「朝がとても弱く急に休む場合が多いです」とだけ伝えるのは悪い例です。「朝は辛いですが生活リズム表を用いて体調管理を徹底しています。早めの睡眠を心がけるなど工夫しています」など具体的な対応策を示しましょう。対応策が明確で工夫や努力が多いほど、急に体調をくずした際のリカバリーが効きます。

・配慮が必要なことを明確にする

障がいを抱えていると配慮が必要な場合も多くあります。ここでも大切なのは具体性です。抽象的な表現にとどめずに会社側に何をしてもらえれば助かり、業務をスムーズに行えるのかを伝えましょう。ADHDの方を例に挙げてみます。「注意欠陥の傾向があるため、マルチタスクの業務は苦手なので配慮いただけると助かります」この場合、何をどう配慮すれば良いのか伝わりません。「注意欠陥の傾向があるため、優先順位をつけて作業できるように心がけています。恐縮ですが、どの業務を優先的に行うべきか都度教えて頂けますと幸いです」このくらい何を求めているかはっきり伝える必要があります。

・業務内容を正しく理解する

求人票などに記載されている情報は限られています。記載内容からイメージする業務内容と実際の業務内容が一致するとは限りません。業務内容は仕事を長く続けていくうえで重要な情報です。障がいを持ちながら本当に無理なく働ける環境であるか、慎重に判断する必要があります。一緒に働く社員や社内の雰囲気、入社したら行う具体的な仕事など気になる情報の不明点はゼロにしましょう。面接の機会などを利用して情報収集を行いましょう。また障害者雇用の場合だと、入社前に体験勤務ができる実習なども行っている企業もあります。積極的に行ってみて体験してみましょう。

最後に…

働くことは誰にとっても簡単なことではありません。特に障がいを抱えていると順調にいかないこともあります。しかし、1つずつ課題をクリアしていき、より良い就職に結びつくようにネオワークス郡山では支援をしています。

現在、ネオワークス郡山では利用者様を募集しています。

相談・体験・見学随時受付中です✨

また12月20日にイベントを開催予定です☺

ぜひお気軽にお越しください🎈