皆さん、こんにちは!
支援員 國分です。
今回は、前回の続き【二次障害】について皆さんと一緒に学んでいきたいと思います☆
二次障害を防ぐには…
前回のブログで、二次障害とはなにか。発達障害の特性をもっていると二次障害になりやすい理由。を学びました。
一度、二次障害に陥ってしまうと、自分の力で回復することはなかなか難しくなり、医療の力を借りる必要があります。時間もお金もかかってしまうので、できれば二次障害にならないように気を付けたいですね。
では、どうしたら二次障害を防ぐことができるのでしょうか。
簡単にまとめると
・自分のことをよく知ること
・自分の苦手なことに対してセルフケアをすること
・周囲に自分のことを適切に伝えること
この3つにまとめられます!
言葉にすると簡単に思えますが、これがなかなか難しいですよね。
事前とできる人はなかなかいらっしゃいません。それは障害の有無に関わらず言えることだと思います。
ただ、発達障害の特性をお持ちの方はなおさらこれらを自然に行うのは難しさを抱える可能性があります。なぜなら、客観的に自分を捉えることが難しかったり、特性が分かっていても適切なセルフケアの方法を選び出すのが難しかったり。他者とのコミュニケーションに難しさがあったりと、特性が上記をおこなう弊害になる可能性があるからです。
客観的に自分を捉えることが難しい方は…
・なぜこれはうまくいったのか
・なぜこれはうまくいかなかったのか
・そもそもこれはできているのか、できていないのか
など、自分の特性や強み、弱みを把握することや自己理解を進めることがなかなかうまくできません。それでは適切なセルフケアもできませんし、自分のことを周囲に伝えることも難しいですよね。
また、例えば拘りの強い方やシングルレイヤーの特性がある方、衝動性の強い方は自分の特性を理解できていても
・拘りが強く、新しいことを始めることや自分の方法を変えることが難しい
・様々な情報(自分の特性、周囲の状況、自分の状況など)を加味して行動することが難しい
・わかっていても衝動的に行動をおこしてしまう
などの適切なセルフケアを選んで行動におこすことが難しい場合もあります。
さらに適切なセルフケアを行おうとしても、他者に自分のことを説明したり、配慮を伝えたりすることがうまくできずに、相手に誤解されてしまったり、適切な配慮を受けることができないこともあります。
さまざまな部分で特性が弊害になることも発達障害の特性を持つ人が二次障害につながりやすい1つでしょう。
そのためより意識的に
・自分のことをよく知ること
・自分の苦手なことに対してセルフケアをすること
・周囲に自分のことを適切に伝えること
をできるようになれるといいですよね☆
具体的にはなにをすればいいのでしょうか…
まず1番大事なことは自分を知ることではないでしょうか。
まずはそこからはじめましょう!今までの経験を振り返ったり、家族や友人など周囲の人たちに自分のことを聞いてみるなど、自分自身の目線ももちろん大事ですが、他者からの視点も取りいれられると客観的に自分自身のことを知ることができます。
自分の年表をつくったり性格診断などのデータを参考にすることもいいと思います!
自分の特性や強み、弱みを知ったうえで次に行うのは、適切なセルフケアを考えて実践することです。
特性をなくすことはとても難しいことなので、特性があっても困らないように何かしらの工夫をしましょう。特性によって、また人によって、状況によって、うまくいく対応は違うと思います。いろいろ試していくうえで「これがうまくいく!」と結果が出たものを取りいれていきましょう。行動を変えることに難しさを感じる方は、まずできることから少しずつ始めてみましょう。1回でうまくいかないことも多いので、いろいろな方法を試してみてください!
さらに障害者雇用で働く上でも大切になるのが、周囲に適切な配慮を求めることです。
・自分はこういうことが苦手だけど、こうしてくれればできます!
・これは得意!これならできます!
このように自分のことを相手に伝え、理解してもらい必要な部分は配慮してもらうことが重要です。コミュニケーションが苦手な方は整理して何を伝えるかまとめてから話しましょう。
なかなか難しいかもしれませんが、まずはやってみることから始めましょう!
また、苦しんでいるのに自分だけで解決する必要はありません。
どうすればいいかわからない。助けてほしいと思った時は誰かに頼ってください。周囲の人でも医療の力でも福祉の職員でも構いません。二次障害になってしまうことはあなたのせいではありません。一人で抱え込まず、相談してくださいね☺
就労移行支援事業所 ネオワークス郡山では、利用者の方一人ひとりに寄り添い【自分らしく働く】を目標にみなさまを全力でサポートいたします。
カリキュラムの中で、自分自身を理解し、整理しながら自己理解を進めていきます。また、特性上苦手になりやすい問題解決力やコミュニケーションスキル、考え方の転換等、カリキュラムの中で知識を得ながら身につけていくことも可能です。
二次障害を防ぐためには、自分の特性を理解し、適切な対処ができること、必要な配慮を依頼することが重要です。そのためには必要なスキルを身につけ一般就労を目指していきましょう!(^^)!
ただいま2024年4月1日開所にむけ準備中です。
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