みなさんこんにちは☀
生活支援員 國分です☺
私事ですが、まもなく誕生日でまたひとつ年を取ってしまう…と複雑な気持ちな國分です😢
今回はうつ病の種類や特徴をみなさんと学んでいきたいと思います。
うつ病の種類・・・
うつ病にはいくつかの種類があります。多くの人がイメージする典型的な「うつ病」のほかにもさまざまなタイプのうつ病があります。
うつ病の種類により、症状の表れ方や治療法が異なります。また、うつ病と似た症状が現れる疾患もあるため自己判断することなく医療機関で診療を受けることが大切になります。
うつ病とは、「何もする気になれない」といった抑うつ気分や「今まで興味を持てたことが持てなくなる」「喜びを感じていたことが喜べなくなる」といった興味または喜びの喪失など、さまざまな症状が続き、それによって日常生活に著しい苦痛や機能障害を引き起こす精神疾患のことです。うつ病の症状の表れ方は人によって異なります。
うつ病の原因はまだ明確になっていませんが、脳内の神経細胞の情報伝達にトラブルが生じているのではないかと言われています。またそれだけではなく、ストレスとなるような出来事やうつ病になりやすい性格などと組み合わせて、うつ病の症状が発症するとも考えられています。
うつ病は、こころの健康について疫学調査に関する研究によると「日本人の約16人に1人が経験したことがある」という調査結果もありめずらしい病気ではありません。
うつ病にはいくつかの種類があります。種類の分け方いは重症度別や原因別などのさまざまな方法があります。ここでは原因や症状によって分類されたうつ病の種類について主な4つについて紹介いたします。
メランコリアの特徴を伴ううつ病(メランコリー型うつ病)
従来の「うつ病」と考えられてきたタイプの典型的なうつ病で、下記のような症状が表れます。
・ほぼすべての活動において喜びの感情が失われている
・何か良いことが起こった場合に、一時的であっても良い気分にならない
・抑うつ状態が朝に悪化しやすい
・有意の食欲不振や体重減少
・早朝に目が覚める
・過度な罪悪感 などが挙げられます。
非定型うつ病
非定型うつ病は、抑うつ気分があっても、楽しいことやうれしいことに反応して一時的に気分が良くなります。また他人の何気ない一言に深く傷つく【拒絶過敏症】も見受けられます。また有意の体重増加または食欲増加、過眠、体のだるさ・重さも伴います。
非定型うつ病は、従来のうつ病とは違い、対人関係や環境に反応して症状が変化しやすいのが特徴です。そのため、性格や能力の問題として誤解されやすく、病状から来ていることに気づかないことが多くあります。また非定型うつ病の症状は双極性障害に出現することもあります。このような理由から非定型うつ病については専門医による診察や治療を慎重に進めていく必要があります。
なお、非定型うつ病は『新型うつ病』と俗に呼ばれることもありますが、医学的な用語ではありません。
季節型うつ病
1年のうちの特定の季節になると抑うつ状態になり、その季節が終わると症状が消えるタイプのうつ病です。どの季節でも起こりえますが、特に多いのが秋から冬にかけてうつ状態となり、春から夏にかけては症状が消える『冬季うつ病』です。発症時には、気力の減退や過眠、過食、体重増加などの症状が見受けられます。季節型うつ病の原因はわかっていませんが、冬季季節型うつ病は高緯度地域で増加することから日照時間が関係しているのではないか、と考えられています。
周産期うつ病(産後うつ病)
出産後4週間以内に発症するうつ病のことです。妊娠や出産にともなうホルモンバランスの変化や出産や育児に対する不安などの要因が関係していると考えられています。抑うつ気分だけではなく、パニック発作や疲れやすさやだるさ、不眠などの身体症状をともなう場合もあります。
うつ病の治療方法
うつ病の治療では〖休養〗〖薬物療法〗〖精神療法〗の3つの方法が柱となります。また上記に加え〖運動療法〗が取り入れられることもあります。
しかし、うつ病の種類や症状の表れ方、医師の方針などにより、治療の進め方は異なります。このため「自分はうつ病かもしれない」と思っても自己判断することなく医療機関の診療を受けることが大切になります。
〖休養〗
うつ病はまず脳をしっかり休ませることが重要です。心身を共に休ませてエネルギーが再び蓄えられてくるのを待ちます。休養は個人の状況に合わせて「仕事量を軽減する」「家事や残業しない」「仕事を休む」などの休むレベルはさまざまです。
また、睡眠を十分にとることも重要です。とはいえ、仕事に調整や休職、家事などをお願いすることに心理的抵抗がある人もいるかもしれません。しかし〖休養が治療である〗と理解し、心身をしっかりと休めるように時間を確保しましょう。
〖薬物療法〗
うつ病の薬物療法では「抗うつ薬」と呼ばれる薬が主に用いられます。抗うつ薬にはいくつかの種類があります。医師は患者の状態に適した種類の抗うつ薬を選び処方します。抗うつ薬はすぐに効果が表れるのではなく、2週間程度の時間がかかるとされています。また、人によって効果が表れるより前に副作用が表れることがあります。副作用がつらい時は自己判断で服薬を中断するのではなく、医師に相談しましょう。服用量や抗うつ薬の種類の調整が可能な場合もあります。なお、軽症のうつ病であれば薬物療法は行わない場合もあります。
〖精神療法〗
うつ病はストレスをためやすい性格や環境要因などの複数の要因が関係して起こると考えられています。性格の傾向や環境要因は休養や薬物療法では改善が難しいため、精神療法がおこなわれます。精神療法とは、うつ病の原因となったストレスや環境、自分の性格の傾向や考え方などを見直し、新しい考え方や行動を身につけるための治療法です。精神療法にはさまざまな種類があります。うつ病に用いられることの多い精神療法には、カウンセリングや認知行動療法などがあります。
※カウンセリング
カウンセリングとは、医師やカウンセラーが患者の訴えを聞き、こころの専門家としての視点から指導や援助を行う治療のことです。医師やカウンセラーは患者の訴えに対して理解や共感を示し、具体的な助言を行うこともあります。患者は気持ちが楽になる、考え方を整理しやすくなるといった効果が期待できます。
※認知行動療法
認知行動療法とは、悲観的になりやすい考え方などのパターンに気づき、考え方を変えることで柔軟な物事の見方や対応ができるようになることを目的としています。
〖運動療法〗
薬物療法や精神療法との併用療法として〖運動療法〗が行われることがあります。運動療法は、中等度までのうつ病であれば有効であるという研究報告もあります。休養と矛盾する点もありますが、個人の状況を踏まえたうえで、休養するとともに身体を動かした方が効果が出る場合もあります。具体的には、週3日、1回30分程度のウォーキングで十分と言われています。うつ病の場合、夕方以降に意欲が若干回復する場合が多いため安全に注意しながら、夕食後に30分程度のウォーキングを行うとよいかもしれません。リズミカルなウォーキングはそれ自体が脳を適度に活性化させ、かつリラックス効果と身体の疲労により良質な睡眠が得られることに繋がります。
うつ病と双極性障害の違い
うつ病との鑑別が難しい疾患に、双極性障害があります。双極性障害には「双極性障害Ⅰ型」「双極性障害Ⅱ型」の2種類があります。Ⅰ型はハイテンションで活動的な「躁状態」と気分が落ち込みやる気になれない「うつ状態」が交互に現れることが特徴です。Ⅱ型の場合は「躁状態」の程度が低く(軽躁状態)、「うつ状態」が長いことが特徴です。
うつ病と双極性障害の違いは、躁状態の有無です。長い経過の中で1度でも躁状態が認められれば双極性障害として治療をする必要があります。
双極性障害のうつ状態はうつ病の抑うつ症状とほぼ同じであるため、見極めが重要となります。しかし、双極性障害は躁状態のときは調子が良いため、受信に至ることは少なくうつ状態のときに受診することが多いと言われています。
そのため、治療する医師側も双極性障害を単なるうつ病と誤診しやすいと言えます。双極性障害を見落としてうつ病の治療だけを行うとその症状が改善されにくくなったり、抗うつ薬によって躁状態が誘発されたりすることがあります。
うつ病と双極性障害では治療法が異なるため、現在の状態に加え、過去の経緯についてもメモを作って受診の際に持参すると医師が判断する際の参考になると思います。
うつ病の種類まとめ
うつ病には、いくつかの種類があります。抑うつ気分、有意の食欲低下や不眠などの症状がみられる「メランコリアの特徴を伴ううつ病(メランコリー型うつ病)」はいわゆる従来型の典型的なうつ病になります。
一方、楽しいことや嬉しいことがあると気分が良くなる「非定型うつ病」、特定の季節に発症する「季節性うつ病」や出産後に発症する「周産期うつ病(産後うつ病)」などの種類もあります。うつ病は、症状の程度や種類によって治療内容が異なります。「うつ病かもしれない」と思っても自己判断せず医療機関を受診して専門家の治療を受けることが大切です。
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