みなさんこんにちは☀
生活支援員 國分です。最近暑くなったり寒くなったり気温差が激しいですが、みなさん体調はいかがでしょうか。
私は、なんだかだるいなーと思ったり気のせいかなーなんて思ったりして過ごしています((´∀`))ケラケラ
さて今回は〖広汎性発達障害(PDD)〗についてみなさんと学んでいきたいと思います。
広汎性発達障害(こうはんせいはったつしょうがい)とは、行動や物事に強いこだわりがある、対人関係を上手く築くのが難しいなどの特徴がみられ、日常生活や仕事に影響を及ぼす障害です。
以前は対人関係の困難、パターン化した行動や強いこだわりの症状がみられる障害の総称として〖広汎性発達障害〗が用いられていました。しかし、アメリカ精神医学会発刊の〖DSM-5〗(【精神疾患の診断・統計マニュアル】第5版)では、自閉的特徴を持つ疾患は包括され2022年(日本語版は2023年)発刊の〖DSM-5-TR〗では〖自閉症スペクトラム症〗という診断名となりました。
現在は〖広汎性発達障害〗の名称で診断されることは少なくなりましたが、一善の診断名で情報を探さられる方もいらっしゃいますので、今回の記事では〖広汎性発達障害〗の名称を使用しながら説明させていただきます。
広汎性発達障害は生まれつきの障害であるため、大人になってから発症するものではありません。しかし、幼少期に気が付かず社会に出てから診断を受けて判明するケースもあります。今回は広汎性発達障害の症状や診断基準、仕事をする上で意識したいポイントなどを考えていきたいと思います。
広汎性発達障害とは・・・
以前の診断名である広汎性発達障害はPDD(Pervasive Developmental Disorders)とも呼ばれています。以下の5項目が広汎性発達障害として分類されていました。
・自閉症障害
・レット障害
・小児期崩壊性障害
・アスペルガー障害
・特定不能の広汎性発達障害
2013年に改訂された〖DSM-5〗では、広汎性発達障害の分類がなくなり、上記のうちレット障害以外の4つは〖ASD(自閉症スペクトラム症)〗という診断名に統合されました。
広汎性発達障害の原因・・・
以前の診断名で「広汎性発達障害」に分類されていたもののうち。レット障害(レット症候群)は遺伝的な原因で引き起こされる神経発達障害です。社会的技能とコミュニケーションの面での問題が見受けられるためASD(自閉スペクトラム症)と似ていますが、これらは別のものとして分類されています。
それ以外の4つが統合されたASD(自閉スペクトラム症)の原因はまだ明確になっていませんが、最近では「遺伝的な要素と環境要因が複雑に絡み合って発現するのではないか」と考えられています。
かつて言われていた保護者の育て方や愛情不足が原因という説は現在医学的に否定されています。
広汎性発達障害をお持ちの方が仕事を続けるうえで大切なこと
大切なポイントは一人で抱え込まず、医師や家族、支援機関や職場の人たちなど周囲の人に協力をしてもらうことです。
自分ひとりでどうすればいいのかわからないときは、まわりの人の力を借りたり、かかりつけの医師や支援機関などで相談してみましょう。
周囲の理解を協力を得る
できる範囲で自身の症状について、上司や同僚などに伝え、理解してもらうことは心身への負担を減らすことに繋がります。
仕事において、症状により困難が生じる場面について予め伝えておくことで、その状況になることを防いだり助けを求められる環境づくりを行うことが大切です。
仕事の指示は具体的にしてもらう
広汎性発達障害(ASD/自閉スペクトラム症)があると「曖昧な指示の理解が困難に感じる」ことが考えられます。
曖昧な言葉をそのままにしておくと、作業の認識にズレが生じ、ミスにつながる可能性があります。そのため数字で表してもらったり、見本を見せてもらうなど具体的な指示を受けるようにしましょう。
広汎性発達障害(ASD/自閉スペクトラム症)のある方が就職や職場復帰で利用できる支援・・・
広汎性発達障害(ASD/自閉スペクトラム症)をお持ちの方が就職や職場復帰を検討する場合は、専門機関の支援を利用することを検討してみましょう。どのような機関があるのか下記をご参照ください。
リワーク支援
リワークとは、うつ病などの精神の不調によって休職した方がスムーズに職場復帰できるようにするためのプログラムのことです。医療機関や公的機関、その他民間の事業所などで受けることができます。
生活リズムや模擬業務、ストレスコントロールなどのプログラムを通してスムーズな職場復帰を目指せます。リワーク支援・職場復帰プログラム・復帰支援プログラムなどの名称で呼ばれることがあります。
ハローワーク
ハローワークは職業紹介や就労の相談を受付している機関になります。正式名称は公共職業安定所です。ハローワーク内に、障害のある方へ向け専門の窓口が設置されています。仕事をするにあたって不安なことを話したり、障害の症状を把握したうえで仕事の紹介をしてくれたりします。
障害者手帳を持っていない場合も利用できますが、正しく症状を伝えるために、診断書があれば持参しましょう。
障害者就業・生活支援センター
障害のある方の仕事面、生活面での相談や他の関係機関との連絡調整などのサポートを行っている機関になります。生活面では健康管理、金銭管理、生活設計などの相談を行っており、仕事面では就職に向けての訓練や職場定着のサポートも行っています。
就労移行支援事業所
就労移行支援事業所は、障害のある方の就労を支援している機関になります。就労移行支援事業所では働くためのスキルを身につけたり、面接対策や応募書類の作成などの就職準備を支援していきます。ネオワークス郡山では、利用者の方の希望職種に合わせてカリキュラムを設定していきます。週1日からの通所も可能になります。
最後に・・・
広汎性発達障害(ASD/自閉スペクトラム症)は生まれつきの障害になります。特性の現れ方や程度は人によりさまざまです。そのため、生活の中で起こる困りごともさまざまです。困りごとでお悩みの場合は医療機関や専門機関に相談し早めにサポートを受けるようにしましょう。
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