皆さんこんにちは☺
生活支援員 國分です🌟
私事ではございますが、我が娘が小学1年生になり本日入学式に出席しました🌸
もう小学生か…と感慨深い気持ちになりました。
さて、今回は就労移行支援事業所が行う『就労定着支援』についてご説明させていただきたいと思います‼
就労定着支援とは…
就労定着支援とは、2018年4月に施行された改正障害者総合支援法のサービスの一つになります。
就労定着支援を一言で表すと『一般企業や会社への就職後、障がいや病気を抱える方が長くその職場に勤めつづげられることができるように支援する』ことになります。
就労移行支援サービスを利用して、就職や転職を成功しても、その後サポートがなくなると長期間継続的に働き続けることができずに離職してしまうかもしれません。そういったことを避けるためにも、就労移行支援の後に行われる支援サービス『就労定着支援』はとても大事な支援になってきます。
就労移行支援の後に受けられる『就労定着支援』の内容
就労定着支援は2018年4月に施行された改正障害者総合支援法の1つとしてスタートしました。これまでも職場への定着支援は障がいや病気を持つ方の一般就職をサポートするために様々なサービスを就労移行支援事業所がおこなってきました。
しかし、就職の受け皿である企業や会社が増えてきたこと、そして障がいを持つ方が積極的に就職を行うことが増えてきたことを受け、就労定着支援として独立したサービスとして取り扱われることになりました。
これらの背景として障害者雇用促進法の存在があります。事業主に対して障がい者に対する差別の禁止や合理的配慮が義務となり、障害者雇用促進法が改正されたことにより、平成30年より精神障害者の雇用が課されるようになりました。
民間企業の雇用率は2024年4月から2.5%、2026年7月から2.7%に段階的に引き上げられていきます。雇用率の引き上げにより2024年4月以降は常時雇用する労働者が40人以上、2026年4月以降は37.5人以上の民間企業に障害者を雇い入れる義務が生じます。
就労定着支援の目的
就労定着支援制度の目的は障がいや病気を抱えながら一般企業への就職を果たされた方が、安定して仕事を行うことができること、特に就職後1年で80%の方が職場に定着していることを目的としています。
就労定着支援のメリット・デメリット
メリット
・一人で頑張るより精神的に楽に感じる
・仕事が長続きする可能性が高まる
・支援員が職場との橋渡しをするのでトラブルになりにくい
特に転職や退職を繰り返して仕事が長続きしなかった方にはメリットが大きく感じられる方もいらっしゃると思います。
デメリット
・定期的な連絡や面談が面倒に感じること
人によっては状況確認等の連絡や面談が面倒に感じられるかもしれません。
必要なら頻度を減らしてもらう、面談ではなく電話・メールにするなど調整することも可能です。
就労移行支援事業所で受けることができる就労定着支援の内容
就労定着支援は仕事面・生活面の両方に対して行われます。
支援員が就職者や企業担当者からそれぞれ相談を受けて、お互いに伝えたり、三者面談を行うなど調整をします。
就労移行支援事業所が行う支援内容は以下のようなものがあります。
・職場の人間関係の相談や調整
・給料管理や金銭管理などの課題解決
・職場や実生活でのストレスに関しての相談
・体調管理へのアドバイス
もちろん障がいや病気の有無、職種などにより悩みはさまざまですが、主なサポート内容は上記のようなものが多いと思われます。
★職場や実生活でのストレスに関しての相談★
障がいや病気を持ち、リハビリや通院をしながら仕事をすることは思ったよりも大変と思う方もいらっしゃるかもしれません。通勤や慣れない仕事環境でストレスを感じる方の多いかもしれません。
ストレスコントロールも大事ですが、まずは現在抱えている悩みやストレスを人に話すとかなり楽になることも多いのではないでしょうか。
就労移行支援事業所は利用者が就職したから終わりではなく、就職後も職場に定着できるように相談に乗ったり解決までのお手伝いをさせていただきます。
仮に職場環境にストレス原因がある場合は、職場での人間関係に悪影響がでないようにうまく間に入り調整を行ったりすることも可能です。
★体調管理へのアドバイス★
どのような仕事であっても、体調管理が全ての基本。もし、就業してから体調が悪くなることが繰り返しているようであれば、状況判断や分析を就労移行支援事業所の職員が本人と相談する中から把握に努めます。
それらの問題に対して長年の経験からアドバイスを送ることも可能です。まら対処法を実践できるようにサポートを行うこともできます。
また、服薬のタイミングや服薬管理、副作用などが原因であれば担当医と話し合いを行い、うまく体調と折り合いをつけながら働くことができる環境を構築することもあります。
★職場の人間関係の相談や調整も就労移行支援の職員が調整を行うことも可能★
仕事の進め方、タスクのこなし方、スケジュール管理など就職してからやらなければいけないことがたくさんあります。
それらをこなしながら新しい職場での人間関係を築いておくことはなかなか大変かと思います。
企業や会社のよって障がいや病気に対する理解が少ないところもあるでしょうし、うまく上司や同僚に自分の障がいや病気を伝えられていないケースも見受けられます。
その場合は定着支援制度の一環として就労移行支援事業所の職員がうまく仕事をこなすことができるように企業や上司とコミュニケーションを図りながら調整していきます。
また条件や仕事場の環境など本人からは言いづらいこともあるかもしれません。それらもうまく関係を壊さないように職員が第三者となって調整することも可能です。
★給料の管理や金銭管理などの課題解決★
就職するとこれまでにはなかった報酬や給料が毎月入ってきます。そのような中で以外に多い相談が、給料をすぐ使ってしまう、次の給料日までお金がもたないなどの金銭管理の問題です。このような悩みに対しても職員が親身に相談に乗ることもできます。
★直接言いにくいことも職員を介して伝える★
職員が企業と就職者の間に入って働きやすい環境づくりをサポートいたします
例えば・・・
人間関係の相談
上司や同僚とのコミュニケーションに困っている場合、職員が悩みを聞いたり、アドバイスをしたりします。本人の障害特性を職場に改めて周知するなど働きかけることもします。
業務内容や作業工程の相談
業務内容が自分にあっていなくてつらい…などの悩みがある場合、企業担当者と連携して作業固定の見直しをはかったり配属先の再検討など行ってくれたりします。
職場環境の相談
うるさいので耳栓を許可してもらう、エアコンの風が気になって集中できないので席を変えてもらうなど、職場で可能な合理的配慮を職員が代弁して促すことも可能です。
雇用条件の相談
体調が悪化して週5日通うのが難しくなった等の場合、出勤日数を可能な範囲で減らすよう働きかけるなど交渉をサポートすることも可能です。
その他にも今後のキャリア(転職等)の相談なども応じさせていただきます。
就労移行支援事業所の就労定着支援は原則6ヶ月となっておりますが、ネオワークス郡山では6ヶ月以降もご希望のある方の相談をお受けすることができます‼
気になる方はお気軽にお問合せください☺