皆さんこんにちは!
お久しぶりです。生活支援委員の國分です☺
もう3月になって3週間経ちますね‼
4月開所に向け職員一同準備を頑張っています✨
さて、今回は自己理解の必要性について皆さんと学んでいきたいと思います!(^^)!
自己理解とは…
文字の通り自分を理解するという意味になります。自分のことなので理解できている!と思われる方も多いと思いますが自己理解はとても重要なこととなります。
発達障害のある方は自分の障害特性までも含めて自己理解をする必要があります。それは障害があることで社会での生きづらさにつながっていくからです。
自己理解ができないと自分にとっての有益な人生の選択が導き出せないからです。
自分を理解するためにも自分の性格や態度、価値観などを知り、それを自分自身が納得して受け止めていく必要があります。「これまでの自分の人生や経験を振り返り、客観的に自分をみつけなおしてみること」になります。大事なことは自分を客観視する作業ということです。振り返ると自分の歩んできた過去を思い出します。『楽しかったこと』『良いこと』『嫌なこと』などさまざまな場面が思い浮かぶのではないでしょうか。しかしこれを客観視する作業は難しいものです。
客観視できない方に多いことは
・自身の都合の悪いことは隠す
・良いことばかりの人生しか認識していない
・直視できないことに対して都合の良い内容を入れて上書きする
これは人間の防衛本能にも関係していることです。
このように自己理解が欠落してしまうことで働くときにやりづらさを感じたり、生きづらさを感じているのであれば自身の障害特性の自己理解を深めていくことが大切になります。
自己理解が大切なのか
発達障害の方にとって自己理解が大切な理由
・自分に合う仕事や働き方がわかる
自己理解を深めることで自身の弱みや強みを把握することができ、自分に合った仕事や働き方が実現しやすくなります。自分がやりたい仕事と自分のできる仕事は違います。好きな仕事に就くという点で考えれば自己実現ですが、自分自身の特性がその仕事をすることに対して無理がないかを知ることが大切です。例えばその仕事が好きでやりがいを持っていても、自分の体力がフルタイム勤務できる状態ではない時などです。無理して働くことでかえってストレスがでてしまい、好きな仕事なのに苦痛になるかもしれません。その結果、長続きしないのであれば意味がありません。
・周囲に理解してもらえる
自己理解をすることで周囲に自分自身のことを詳しく伝えることができ、どんな配慮が必要なのかを詳細に伝えることができます。自分だけが努力していても限界があります。社会参加は個人と社会が相互に歩み寄る努力が必要となります。相手に自分のことを知ってもらうことで初めて相手(企業)も必要な配慮がわかり、仕事をする上でスムーズに進めていくことができます。
自己理解を進めるために重要なこと
発達障害のある方が自己理解ができていないことで障害特性にあった進路選択や職業選択ができず不適応や二次障害が生じることになりますので、特性を理解して配慮を得られる環境を選択できることが重要になります。
そのためには
・障害の受容ができている
・手帳の取得、障害者雇用の選択で働きやすさを求める
・障害特性を理解した上で自身の強みや弱みを把握し合理的配慮を得る
・セルフモニタリングでの体調管理や感情抑制
などが必要になってきます。
自己理解を進めるためのステップとして
自己理解を行う上で次の視点から考えてみることで深く理解することができます。
・自分から見た自分→自己分析(成育歴、学歴、職務経歴、得意不得意など)や特性の理解
・他者から見た自分→他者からの意見を受ける
・データから見た自分→検査の結果
これらの視点から自己理解を多面的に見ていきます。
そこから導き出されることとして自分の強みと弱みを知ることができます。
自己理解を通して強みと弱みを知ることで自分の特性が生かせる職場や環境を見つけやすくなります。
・強みは企業に提供できる資質
これまでの仕事や生活で自分の得意であることが何か、うまくできたことなど強みを言葉にできれば企業側にどのようなメリットがあるかを想像そてもらいやすくなります。
・弱みを知ることで配慮に繋げる
弱みに関しては自分で理解し言葉にすることで企業側がどのような配慮が必要なのかを想像してもらいやすくなり、それにより働きやすくなるということに繋がります。
特性は強みにも弱みにもなります。たとえば過集中の特性がある方は、状況に応じた臨機応変な仕事をするという面ではマイナスなこともありますが、集中力の持続が必要な環境下の仕事であればその強みを活かすことができます。このようにどんな環境であれば自分の強みを活かすことができるのかを知ることもとても大切です。
障害や病気のどのような理由により困り事があるのかを知る
自分自身の障害や病気からどのような症状が起きてどのような困り事があるのかを知ることも重要なことです。仕事での経験や生活での困り事を書き出してみるとわかりやすいかもしれませんね。
環境での困り事を知る
環境の変化によっても体調が悪くなったり集中できないこともあります。どのような環境が自分にとって落ち着いて仕事ができるのかを理解しておくことも大事です。
自己理解は就活のときだけではなく、すべての人にとって必要なことです。
自分の強み、性格に気づくことで
→他人と比較することが減り自分が好きになる。自信がつき自分の強みを伸ばしたり得意なことに集中できる
やりたいことがみつかることで
→内発的なモチベーションで日々わくわくしながら過ごせる
価値観に気づくことで
→人生で大事にしたいこと、重要なことが優先できる
自分を知るために他者からの視点も必要ですが、他社からの視点だけではなく他人が持っている強みや弱み、理想や価値観を知ることで
『この私の特性は当たり前だと思っていたけど違うんだ』
『この部分は自身を持ってもいいのかもしれない』と気づくこともできます。
自己理解や自己分析は一人で黙々とするものというイメージが強いのではないでしょうか。
確かにそういった方法もありますが、他者から得られる気づきや学びは非常に多いです。
他者を通して自分を知ることができ、新たな気付きがあるかもしれません。
就労移行支援事業所ネオワークス郡山では、自己理解をはじめとするさまざまなカリキュラムを準備しております。
自己理解では、これまでの自分を振り返ったり、模擬就労やグループワークで他者との関わりの中で新たな自分を発見したりしながら自己理解を深めていくことができます。
一人ではなかなか気づくことができない自分の一面をカリキュラムを通して、支援員や利用者の方とともに考えることで気づくことができます。
少しでも気になる方はぜひお問合せください!
お待ちしております!(^^)!