皆さん、こんにちは!
今日で2月が終わりますね(゜.゜)
今年がもう2か月も進んだなんて信じられません…
今回は皆さんと一緒に適応障害について学習していきたいと思います‼
適応障害とは・・・
ストレスが原因と言われている精神障害は複数あります。【適応障害】もその中の1つになります!
適応障害の定義はICD-10(世界保健機構の診断ガイドライン)によると、【ストレス因により引き起こされる情緒面や行動面の症状であり、社会的機能】が著しく障害されている状態という定義があります。
適応障害は環境や状態に「適応できないこと」にあり、うつ病や不安症といった特定の診断基準を満たしておらず、他の病気が悪化したものでもない「状態」につけられる病名とされています。
近年では、特に若い年齢層で多く発症していることもあり、学校や企業でも対応が求められ社会的にも注目され始めています。
適応障害の症状は・・・
適応障害は症状が引き起こされるストレス因がはっきりしていることが特徴になります。
診断基準では、ストレス因から3ヶ月以内に発症すると言われており、著しい苦痛や身体・精神的の機能の障害が発生します。
適応障害はストレスが取り除かれると速やかに軽快し、症状が治まるまで時間がかからないとされているため、障害者手帳を取得しても理解されにくいという背景があります。
適応障害が及ぼす影響
適応障害では情緒面の症状が多くみられ、漠然とした不安感、抑うつ気分、怒り、焦り、緊張、集中力、思考力、判断力の低下などが現れます。
抑うつ症状に関しては、精神面が不安定になることで感情のコントロールができず泣き叫ぶといったことも見られますが、家事など身の回りの生活は維持できることもあり、うつ病ほどではないといわれていることもあります。
本人は「早く慣れなければ」「できるようにならなくては」と焦る気持ちはあるものの、不安や抑うつ気分が強くあり、自分を情けなく感じて落ち込んでしまったり、後悔したりすることが見られます。
【行動面 】
自殺行為、無断欠席、欠勤、飲酒が増える、口論、危険運転、万引き、物を壊す、暴飲暴食、喧嘩、公共物への落書きや規則違反など攻撃的・衝動的、反社会的な行動が伴い、子供の場合は赤ちゃん返りが見受けられる場合もあります。
【体調面】
適応障害の代表的な症状として「不安症状」が体に現れます。
動悸や発汗、めまい、涙もろくなるなどの変化が見られ、胃腸の不調、倦怠感、不眠、声が出ない、話せない、耳鳴り、偏頭痛、足のしびれ、歩けない等、個人により異なりますが多岐に渡ります。
適応障害はストレス因から離れると症状が改善することが分かっていますが、ストレス因から離れられない状況下にある際は、症状が慢性化し、持続的な抑うつ気分、興味関心の喪失や食欲低下、不眠などの症状が現れることがあります。
発症するタイミング
適応障害の発症時期は、ライフイベントなどにある生活環境の変化やストレス因となる出来事が生じて1か月以内であるとされています。
就職や引っ越し、進学、結婚、転職などに多く、会社や学校、家庭といった社会生活に支障が出てきます。
環境の変化に順応することに時間がかかったりうまくいかなくても日常生活はなんとか続けられる人は多くいますが、環境の変化に対して苦痛を感じ、日常生活が難しい状態になると障害の領域になってしまいます。
治療法や対処法
休職と対処法
適応障害はストレスの対象となるものをなくす・離れることで改善されますが、一番深刻なことは「そうしたいけどできない」という環境を変えることができないということが多いと思います。
適応障害は適応できない環境のまま我慢し続けると、うつが長引いたり別の精神障害につながってしまうことがあるため、一時的でも健康な心身を取り戻すために医師から休職を指示される場合もあります。
しかし、休職だけでは根本的な解決になりません…
休職して体調が戻った際には、ストレス因となる適応できないことへの対処法を考えなければなりません。これは1人で行うべきではなく、主治医からのアドバイス・指導を参考にしながら行っていく必要があります。
適応できない環境にあるとき、2つの対処法が挙げられます。
①自分に対する環境を合わせる
仕事内容・役割・異動などでサポートを受ける、退職・転職・転校などストレス因となる環境を変える。
②環境に対して自分が合わせる
その環境に対して適応力を高める訓練や考え方等を工夫する。
理想的なやり方では①の方が合理的と言われています。②に関してはどのように行っていくかそれぞれの状態や性格にもよります。専門医の相談が欠かせません。
薬物療法
適応障害の治療法の1つとして、薬物療法が有効とされています。使用される薬は抗不安薬・抗うつ薬・睡眠薬など体に出る症状に合わせて処方されるのが一般的です。
しかし、薬物療法はあくまでも原因を断つものでなく、症状を緩和させるためのものなので、薬を飲むことで改善する病気ではありません。
発達障害との関係性
発達障害は知的な遅れが現れないケースもあります。大人になって社会に出るまで障害があることに気が付かない場合があります。
周りからは「落ち着きがない」「空気が読めない」「人の話を聞かない」「漢字が読めない」などの指摘を受け、日常で暮らしていく中で共同作業や人間関係で悩み、仕事が続けられないといった壁に直面します。
周りに理解してくれる人や相談できる人がいない場合はさらに大きなストレスとなり、自信を失い落ち込んだ気分になります。
これが深刻になると、精神的な余裕を失い、二次障害として適応障害を引き起こすこともあります。
適応障害のみの診断を受けている人の中には、感情のコントロールが難しく、強いこだわり、落ち着きのなさから同じ質問を繰り返す人もいます。
このように適応障害が社会適応力の低さから発達障害がベースだと考えられる一面もあります。
何かしらの生きづらさを抱えている場合、できないことや環境の辛さに焦点が絞られてしまいがちですが、本来はもっとベースの部分での気付きが必要となってきます。
物事に適応していく力は「なぜそう感じるのか」や自分の性格、自分と他人との考え方など、自分自身に目を向けて自己理解していくことが重要なのです。
適応障害の方の中には、就職や社会復帰を希望している人も多いのではないでしょうか。
しかし、適応障害が原因で仕事を辞めたことがトラウマとなって、なかなか再就職へ進めないという方もいらっしゃるのではないでしょうか。
そんな方におすすめしたいのが就労移行支援です!
就労移行支援では、障害などがある方が事業所に通いながら一般企業への就職を目指して、必要なスキルやマナーを身に着けるためのサポートを受けられます。
就労移行支援事業所の対象者
就労移行支援事業所が利用できるのは下記の条件に該当する方となりますが、適応障害は精神障害に該当するため利用可能となります。
・身体障害者、知的障害者、発達障害者、精神障害者、難病の方
・18歳から65歳未満までの方
・一般企業への就職を希望する方
就労移行支援事業所の利用料金
就労移行支援事業所を利用する場合、前年度の世帯所得によって月額最大37,200円の負担が生じますが、世帯所得は本人と配偶者を合計した金額になるので多くの方は無料で利用しています。
適応障害の方で就労移行支援事業所を利用したいけど、自分は料金負担があるのか知りたい場合は、希望する就労移行支援事業所や行政に相談してみてください。
就労移行支援事業所の利用期間
就労移行支援事業所の利用期間は原則2年となっています。延長申請も可能ですが、その場合は自治体の判断に委ねられます。
適応障害の方はうまく症状をコントロールできれば、一般企業への就職も実現できますので、まずは2年間訓練を行いましょう。
就労移行支援事業所の利用者の中には半年程度で一般企業に就職する方もいます。
就労移行支援事業所のサポート内容
適応障害の方でも就職できるように様々なサポートをしています。
当事業所 ネオワークス郡山では、
希望する職種に応じた訓練や自己理解をはじめ、体力向上のためのウォーキングや経験職員による長く働くために必要なことやノウハウを伝授いたします。また、就職活動に関する手厚いサポートや就職後の定着サポートまで1人ひとりにあった支援をしていきます。
就労移行支援事業所 ネオワークス郡山は
2024年4月1日開所予定です!(^^)!
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