皆さんこんにちは☺
生活支援員の國分です。
まもなく3月が終わりますね✨まもなく開所だと思うとなんだかドキドキわくわくしてきます!(^^)!
今回は、不安障害・対人恐怖症とななにか皆さんと一緒に学んでいきたいと思います。
不安障害・対人恐怖症とは…
まずは、不安障害における対人恐怖症とはどういった症状なのか、また原因や治療法などを見ていきたいと思います。
対人恐怖症とは、他人からの評価や言動を気にするあまり他人との交流や人前に出る行為を極端に避け、日常生活・社会生活に支障をきたしている状態のことになります。
対人恐怖症という疾患があるわけではなく、医学上では不安障害の一種である『社交不安障害』における症状の一つとして扱われています。
対人恐怖症を発症する原因は明らかになっていないものの。遺伝的要因や成育環境などの環境要因が関与していると考えられています。
また、過去に大きな失敗を経験した場合、それが発症のきっかけとなるケースもあると言われています。
対人恐怖症の主な症状
対人恐怖症の症状は、精神面および身体面の双方に以下のような形で現れてきます。
精神的な症状
他人との交流や人前に出る行為が必要な場面で、強い緊張や恐怖を感じます。
また、自分が緊張状態であったり、恐怖を感じていたりすることを相手に悟られることに対しても不安を感じやすいのが特徴です。
身体的な症状
上記のような場面で緊張・恐怖を感じたときに、手足が震えたり、顔が赤くなったりすることがあります。
また緊張から大量の汗をかいてしまい。ハンカチやタオルがないと落ち着けない状態になる場合もあります。
これらの症状は、扁桃体からの指令によって交感神経が優位になるために起こしている反応になります。一般の人でも起こる正常な反応ですが、対人恐怖症を患っている方は特に扁桃体の活動が過剰になっており、緊張や恐怖感を感じやすくなっていると考えられています。
対人恐怖症の一般的な治療方法
対人恐怖症を含む社交不安障害の治療法としては、主に薬物療法と精神(心理)療法が用いられます。
薬物療法
薬物療法は投薬によって不安症状との関わりが強いセロトニンなどの脳内神経伝達物質を調整する治療法になります。
一般的には「SSRI」や「SNRI」、「抗不安薬」などが処方されることが多く、これによって不安や落ち込み、不眠といった症状の軽減が期待されます。
精神(心理)療法
精神(心理)療法は、認知行動療法や曝露療法などの手法を用いることで、不安や恐怖の増幅に繋がる心理的問題を対処する治療法になります。
認知行動療法・・・現在生じている問題を具体的にし、認知(考え方)や行動などを少しずつ変えていくことで解決を目指す心理療法。
曝露療法・・・不安の原因となる刺激に段階的に触れることで、少しずつ不安を解消していく心理療法。エクスポージャー療法ともいわれています。
不安障害・対人恐怖症の方が直面しやすい課題と対処方法
対人恐怖症を含む社交不安障害の症状は、日常生活や社会生活に大きな支障をきたすケースがあります。
その中で、対人恐怖症を患う方が直面しやすい問題とその対処法として考えられるポイントを考えていきたいと思います‼
仕事における困り事
対人恐怖症の症状が仕事に与える影響として、以下のようなものがあげられます。
・人前で話すことに緊張、恐怖を感じる(面接、顧客へのプレゼンテーション、会議中の発言など)
・周囲の視線が気になってしまい業務に集中できない
・ほかの人が聞いている場所で電話応対をすることに緊張してしまい、電話をとれない、言葉がでない
などが考えられます。
治療を行うことで症状を抑えられる可能性があります。
対人恐怖症の症状は、前述した薬物療法・精神(心理)療法によって緩和できる場合があります。
面接や会議など、事前に予定がわかっているものについては、始まる前に抗不安薬などを服用することで身体症状を抑えることができます。
また服薬によって仕事をスムーズにこなせるようになれば、それ自体が1つの成功体験・自信となって不安の解消につながる可能性もあります。
日常生活で意識すると良いこと
対人恐怖症の症状を軽減させる手段として、日常生活の改善も効果的と感がられています。
規則正しい生活や十分な睡眠、また適度な運動を心がけることで、心身をリラックスさせ、セロトニンなどの物質量を整える効果が期待できます。
精神疾患を持つ方に適性のある仕事・環境とは・・・
対人恐怖症の症状が重く、現在ついている仕事を続けることが困難である場合は、症状があっても活躍しやすい仕事に転職してしまうことも1つです。
対人恐怖症を患う方が活躍できそうな仕事を考えていきたいと思います‼
・繁閑の差が少ない定型的な仕事
季節や日にちによって仕事の繁閑が大きく異なる業務では、生活リズムが乱れやすく病気にも悪影響になります。
そのため、なるべく年間を通してリズムが変わらない定型的な仕事を選ぶと良いと思います。
繁閑の差が住むない仕事の例としては、清掃業やメーター検針、またポスティングや新聞配達などもあります。
・在宅勤務が可能な仕事
人前に出たり、電話応対をしたりすることに強い抵抗を感じる場合は、メールやチャットでやり取りができる在宅勤務の可能な仕事を検討してみると良いかもしれません。
自宅でできる仕事としては、Web(ライター・デザイナー・プログラマーなど)やネットショップの運営などが挙げられます。
また事務業務では在宅勤務を認めてもらえるケースもあります。上司に相談してみるのも1つです。
国の医療制度・就労移行支援などについて・・・
精神疾患を持つ方が就職時に活用できる支援をご紹介いたします🌟
対人恐怖症を患う人が治療と並行して仕事を継続する場合は、国の医療制度や就労移行支援事業所などの機関を活用できる可能性があります。
ここからは対人恐怖症の方が対象となる医療制度、支援機関について詳しく見ていきたいと思います。
自立支援医療制度などの経済的な支援
・自立支援医療制度
心身の障害に対する医療費の自己負担額を軽減できる制度になります。通常3割負担となる医療費を1割負担まで減額できるほか、疾患の種類や収入によって月ごとの負担額上限が設けられ、それを超える負担が免除されます。
対人恐怖症などの精神疾患は治療が長期にわたる可能性が高いため、医療費の負担を減らすことで安心して治療に専念できるということは重要なポイントになりますね。
傷病手当金
病気やけがで働けなくなった期間に応じて、給与の一部支給を受けられる制度になります。1日あたりの支給額は標準報酬月額の2/3に相当する額で休職日から最長1年6ヶ月まで支給されます。
障害年金
病気やケガによる生活、仕事が制限される場合に受け取ることができる年金になります。
国民年金にあたる障害基礎年金と厚生年金にあたる障害厚生年金の2種類があります。
障害者就業、生活支援センターへの相談
障害者就業、生活支援センターとは、支援対象となる障害者に対して、雇用・保険・福祉・教育などの関連機関と連携して就業支援・指導を行う機関のことです。
2024年3月現在、全国で337か所指定されています。
就労移行支援事業所への相談
就労移行支援事業所とは、対人恐怖症などの精神疾患を持つ方が一般企業へ就職できるようにサポートを行う福祉サービスのことになります。全国に3,300か所以上の就労移行支援事業所があり、求職から就職後の定着支援までを幅広く行っています。
就職までの支援だけではなく、就職後の相談やサポートも希望したい場合は、就労移行支援事業所への通所をおすすめいたします‼
就労移行支援事業所のサービス内容
・就職したい企業に対応するための職業訓練(PC訓練や軽作業訓練、ビジネスマナーなどの講座など)
・履歴書の添削、模擬面接などの就職活動サポート
・就職、転職に関する相談
・職場実習の環境提供
・就職後の定着支援
など、上記のように就労移行支援では不安障害・対人恐怖症といった障害の特性を職員が十分に理解した上で、利用者の方一人ひとりに合わせた支援を行っていきます。
・どういう仕事が向いているのか
・どういうスキルを身につければいいのか
・就活はどのように行えばいいのか
・就職した後の不安はどうすればいいのか
就労移行支援を利用すれば、こういった様々な不安や疑問に対して職員とともに考え解消、解決していきながら日々の訓練を重ねて最適な就職へ向けて進んでいけると思います。
就労移行支援事業所の利用条件
・18歳以上65歳未満
・一般企業で働くことを希望している
・身体障害、知的障害、精神障害、発達障害、その他難病などがあり現在働くことが困難な方
障害手帳を持っていない場合でも、医師の診断や自治体の判断によって就労移行支援サービスを利用することができるので、一度相談してみると良いかもしれません。
ネオワークス郡山では、週1日から通所が可能で在宅での訓練もご希望のある方は可能になります。事業所のPCを貸し出しますのでお気軽にお問合せください。
さまざまなカリキュラムを通して、ご自身のペースでスキルUPしていただき就職を目指せるように徹底的にサポートをしていきます🌟
ハローワークや面接同行などの対応も可能になります。不安な方に寄り添い安心して活動できるように支援いたします。
2024年4月1日開所いたします!(^^)!
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